3/7(金) 卒業式(8)【校長式辞 抜粋】
- 公開日
- 2025/03/07
- 更新日
- 2025/03/07
校長の窓
351名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんが今手にしている卒業証書は、中学校3年間の教育課程と9年間の義務教育の課程を見事修了された証であり、努力の成果を記すものでもあります。
皆さんとの出会いは、私がこの阿久比中学校に着任した4月です。温かな拍手と笑顔で迎えられたことを覚えています。5月には一緒に修学旅行に出かけました。スローガン「SSS~史上最高のSTORY~」のもと、最高の思い出をつくろうと仲間と協力し合う姿に感動しました。桜輝祭では、最高学年として阿中全体を引っぱっていく姿に頼もしさを感じました。AMFでは、学級が一つになって取り組む姿から仲間と協力することの大切さを改めて感じました。それらの姿は、自ら考え実践する「自主」、周りの人のために汗や力、知恵を出す「勤労愛好」、限りある時間を大切に使う「時間尊重」、正に、本校の校訓を体現した姿でした。そんな姿に出会うたびに、阿中生のすばらしさを実感し、阿中生、そして、阿中のことが好きになっていきました。また、授業中に「何をしているの」と問いかけると、丁寧に説明してくれる優しさにたくさん出会いました。「阿中の校長で本当によかった」と何度も思いました。皆さんとの出会いに感謝します。
さて、皆さんがこれから生きていく社会は、グローバル化、少子高齢化、急速な情報化や技術革新により、予測困難な時代になると言われています。答えのない問いに立ち向かっていく場面に数多く遭遇することでしょう。そんな時代に生きる皆さんに、三つお話しします。
一つ目は、「諦めず、粘り強く」です。答えのない問いに立ち向かうとき、初めから「できない」と諦めるのではなく、最適解を求め、粘り強く取り組んでください。先日講演していただいたQRコードを開発された原昌宏氏は、「失敗を恐れず色々な事にチャレンジする事が自己成長につながる。失敗しても、諦めずにどうにかしたいという意識が自己成長させる。」とお話しされました。失敗することは決してマイナスなことではありません。失敗したことからさまざまなことを学び、次に生かすことがさらなる成長につながります。失敗したことを失敗だけで終わらせず、その都度学びながら、「諦めず、粘り強く」最適解を求めていきましょう。
二つ目は、「違いを認める」です。最適解を求めていく過程では人との協力が必要になることが多くあります。そんな時には互いの違いを認めることが大切です。人はそれぞれ違います。その違いを認め、よさを取り入れたり足らないところを補ったりすることで、最適解へ導いてくれるはずです。「違いを認め」互いに協力していきましょう。
三つ目は、「感謝」です。人は一人では生きていけません。さまざまな人と関わり、時には助け合っています。そんなとき、素直に「ありがとう」と言える人になってください。気持ちは言葉にしないと伝わらないことが多いです。感謝とあいさつを進んで伝えられる人になってください。
保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。教職員を代表して、心よりお祝い申し上げます。中学校時代は思春期を迎え、心が不安定な時期であり、心配も尽きなかったことと推察いたします。このような中、皆様の深い愛情に包まれ、心身ともに大きく成長された姿に感慨もひとしおのことと存じます。この3年間、保護者の皆様には、本校の教育活動に多大なるご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。