3月12日(水) 社会科の学習(5年生)
- 公開日
- 2025/03/12
- 更新日
- 2025/03/12
5年生
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「環境とわたしたちのくらし」の学習をしていました。この学習では、日本で発生した公害の状況を知り、その防止対策などについて、追究するとともに、環境を守り、よりよい生活にするために、自分たちにできることについて考えていくことがねらいです。
今日の授業を迎えるまでに、四大公害病について調べ、公害に苦しむ人々について理解を深めてきました。公害が起きた原因として、工場から出る煙や煙に含まれる硫黄酸化物などにより人々の生活を苦しめてきたことをまとめてきました。そんなことを学習すると、子どもたちは、環境を悪化させることはいけないと感じ、工場を無くすことをなぜしてこなかったのかと考えてきました。
その上で、今日の授業では、経済面としての視点で、なぜ工場を作ってきたのか、なぜそれを県や国が進めてきたのかを考えました。
産業を発展させ、より豊かな生活にするために、取り組んできた結果、環境を悪化させてしまったことをグループで話し合いました。
授業者が、時代の背景や国の施策を伝えるのではなく、自分で調べ、考えをもち、それをグループで共有し、その内容をグループの代表者が発表し、学級全体で深めていました。
最後に、授業が「経済>環境でよいのか」という問題に対して、自分なりの考えをまとめました。
子どもたちは、学習した知識を活用し、自分なりの考えをもっています。
しかし、なかなかその考えに自信をもつことはできず、自分で決断することをためらってしまいます。
「環境よりも経済を優先させる」ことはよいのか悪いのか、その2択で考えさせるのではなく、今回は、協働学習ツールの付箋紙の色を5色用意し、環境をより優先ならば黄色の付箋紙、やや優先ならば緑色、同じくらいなら青色、経済をやや優先ならばオレンジ色、そして経済をより優先ならば桃色の付箋紙という5色で自分の考えを表現させていました。
この授業では、全員の子どもたちが、自分の考えを表現できていました。子どもたちと授業者に一体感のある授業でした。
この授業の様子は、ケーブルテレビさんに撮影をしていただきました。放送日は3月20日(祝)17:00~になります。
ぜひご覧ください。