２学期の始業式を行いました。全校生徒が体育館に集まりました。

校長式辞、校歌斉唱の後、２学期からお勤めいただく先生からあいさつしていただきました。

《校長式辞より（抜粋）》

　おはようございます。２学期の始業式に、大きな事故や事件に遭うこともなく、登校してくれたことを大変うれしく思います。

　４０余日の夏休みはどうでしたか。しっかり楽しみましたか。旅行に行ったり、遊びに行ったり、いろいろな経験をしてそれぞれが忘れられない思い出を作り、一回りも二回りも成長できたことと思います。夏休み前半には郡大会をはじめとする夏の各種大会がありました。今までの練習の成果を発揮し、優勝や入賞、自己記録の更新など多くの好成績を収めてくれました。一方で、健闘むなしく、負けてしまった部活動もあります。しかし、懸命に取り組む姿はとてもかっこよかったですし、感動しました。また、盆踊りなど町や地区の様々な行事へボランティアとして活躍している姿も多く目にしました。行事に参加する人の幸せを思って力や汗、知恵を出すことはすばらしいことです。大変うれしく思います。ひたむきに取り組むことや誰かの幸せを思って取り組むことはかけがえのない経験であり、宝物です。そんな経験ができた自分をほめてあげてください。

　さて、今年の夏は、オリンピックが開催されました。毎日、遅くまでテレビで観戦していた人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。オリンピックを見ていて、感心したことがあります。努力が報われて金メダルを獲得した選手の誇らしげな姿もそうですが、負けてしまった選手のコメントです。金メダルを取るためだけに努力してきたといっても過言ではないのに、負けた後のコメントでは、これまでの努力に対する後悔はみじんも感じませんでした。さらに、次なる目標に向けてがんばろうという意欲さえ感じました。折れそうになっても決して折れない強さを感じました。私自身、決して折れない強さを身に付けたいと思いました。では、どうしたらそんな強さを身に付けられるのでしょうか。懸命に努力したという自分と負けてしまったという事実を素直に受け入れることが必要なのではないでしょうか。

　人生は成功よりも失敗の方が多いのかもしれません。皆さんには、折れそうになっても決して折れない強さをもった人へと成長していってくれることを願っています。

　２学期は、桜輝祭、ＡＭＦがあります。阿中生みんなでつくり上げる行事です。よいものをつくり上げられるよう頑張りましょう。そして、たくさんの思い出をつくり、もっともっと阿中を好きになってくれることを願っています。時にはうまくいかないこともあるでしょうが、そんなときには、がんばっている自分や仲間、そしてうまくいかない事実をまずは受け入れて、次なる一手を考えましょう。みんなで考えればきっと次なる一手が見えてきます。Symphony　交響曲のように、いろいろな音、個性がまじり合って笑顔や歓喜の声でいっぱいの２学期になることを期待しています。