全校生徒が体育館に集まり、２学期の終業式を行いました。

校長式辞、校歌斉唱の後、表彰伝達・報告を行いました。

《校長式辞より（抜粋）》

　今日で２学期が終わります。この２学期は皆さんにとってどんな学期でしたか。１０月に桜輝祭、１１月にＡＭＦがあり、仲間や学級というものを意識することが多い学期だったのではないでしょうか。

　仲間や学級のために、力を合わせて、心を合わせて取り組む姿に感動しました。その姿に出会う度に、「阿中の校長で本当によかった」と幸せな気持ちになりました。阿中生の皆さん、ありがとう。

　そんな姿を見て、「文武両道」という言葉が浮かびました。勉強と部活動を両方ともがんばっていることと思われがちですが、もう少し広い意味で考えていくものだと思います。「文」は、必ずしも学問に限ったものではなく、和歌や書、ときには茶道や絵画についても表しています。「武」は、武道やスポーツ活動を表します。つまり、学校生活全部ですね。皆さんは、学校生活の様々な場面でがんばっているのです。

　「文武両道」に似た言葉として、「文武不岐(ぶんぶふき)」という言葉があります。「不岐」の「不」は不安の「不」、「岐」は岐阜の「岐」です。「文武不岐」とは「文」と「武」が別れずに一体（いったい）であり相乗効果、お互いによい効果をもたらすといった意味になります。勉強をがんばっていれば部活やスポーツ活動によい影響を与え、部活やスポーツ活動をがんばっていれば勉強にもよい影響を与えます。先ほど「文武」とは学校生活全部だと言いました。つまり、皆さんが何かにがんばっていることは、実は、別の何かに影響を与えているのです。そうやって日々成長しているんですね。これからも「文武不岐」の気持ちで毎日を過ごしていきましょう。

　明日からいよいよ冬休みです。クリスマスや年越しなど、楽しみなことも多い冬休みです。一方で、夏休みと同じように、普段の学校生活と違って自分で決めて取り組むことが多くなります。なんとなくやる気が起きなかったり、面倒くさいと誘惑に負けそうになったりすることもあると思います。そんなときには、少しの勇気をもってほしいです。やるべきことややったほうがいいと思うことをやる勇気、やっちゃいかんことややらんほうがいいと思うことはやらない勇気をもちましょう。少しの勇気はたくさんの幸せと同じくらい価値があります。少しの勇気をもって毎日の生活を送りましょう。

　最後に、もう一つ大事なことを話します。交通事故やSNSなどのトラブルや犯罪に巻き込まれないよう、世界にたった一つしかない自分の命を大切にし、１月７日、また元気な姿を見せてください。

　１月７日に、元気な顔で会えることを楽しみにしています。