11月21日(金) 体育の学習(4年生)「幼少期に身につけさせたい36+1の基本動作」
- 公開日
- 2025/11/21
- 更新日
- 2025/11/21
4年生
+6
4年生の体育では、鉄棒運動の「こうもり振り下り」に挑戦しました。
鉄棒といえば「怖い」「痛い」というイメージをもつ子も少なくありません。
そこで今回の授業では、いきなり技の練習に入るのではなく、遊びの要素を取り入れながら、段階的に「感覚」を身につける工夫を行いました。
鉄棒に向かうその前に、コンビネーション遊具や雲梯(うんてい)、登り棒などの固定遊具を使ってウォーミングアップを行いました。
これは、スポーツ庁が推奨する「幼少期に身につけさせたい36+1の基本動作」の視点を取り入れたものです。
「つかむ」:自分の体重を支える握力を遊びの中で養う。
「ぶら下がる」:腕を伸ばして体を支える感覚をつかむ。
「支える」:不安定な場所でバランスをとる。
子どもたちは高いところへ登ったり、手だけではない体の部分でぶら下がったりしながら、楽しみながら自然と鉄棒に必要な「逆さ感覚」や「支持感覚」を呼び覚ましていきました。
そして、体が温まったところで、いよいよ鉄棒へ。
まずは、膝をしっかり掛けてぶら下がる「こうもり」の姿勢です。 遊具での活動を通して「逆さま」に慣れているため、多くの子がスムーズに姿勢をとることができていました。マットに手をついて体を支える動きも取り入れ、安全な着地の準備もバッチリです。
そして、「こうもり振り下り」で一番難しいのが、体を大きく揺らす「振動」の動作です。 ここでは、友達の手にタッチをする「神の手タッチ」という練習をしました。友達が、振り上がった位置に手を差し伸べます(これが「神の手」です)。ぶら下がっている子は、その「神の手」にタッチしようと背中をグッと反らすことで、自然と大きな振りが生まれます。
「もっと高く!」「あとちょっとで届くよ!」 友達同士で声を掛け合い、「神の手」にタッチできた瞬間の達成感は格別です。
この遊びのような関わり合いの中で、子どもたちは恐怖心を忘れ、ダイナミックな振りを身につけていきました。
鉄棒の授業と「短い」と感じるくらい、「怖い」が「楽しい」に変わり、「もっとやりたい」に変わる。そんな笑顔がたくさん咲いた鉄棒の授業となりました。