9月25日(水) 理科の学習(6年生)
- 公開日
- 2024/09/26
- 更新日
- 2024/09/26
6年生
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「探究的な学習や体験活動などを通じ、子ども同士で協働しながら、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、さまざまな社会的な変化を乗り越え、持続可能な社会の創り手となることができるよう、必要な資質・能力を育成する『協働的な学び』を充実することも重要である。」と言われています。「協働的な学び」とただ、ペアやグループで話し合わせることではありません。課題に対して、必要な知識や経験を駆使して共に解決していくことが大切となります。
今日の理科の授業では、正にそうした力を育む授業が展開されていました。「てこが水平になるときにきまり」について学習をしていました。てこにおもりをつるして、てこを回転させようとする力(モーメント)を左右でつり合わせるという学習です。この学習の考え方は高校の物理で詳しく習うものです。どうしたらつり合うのかということを、グループの実験で確認した後、全体でどんな結果になったのかを確認しました。すると、おもりの重さと支点からの距離に関係があることが分かりました。
この授業の面白いところは、ここから、てこを水平にするために、おもりの数や支点からの距離を工夫してどんな組合せができるのかを個人で追究してみようと課題を与えたところです。さらに、子どもたちには、左右におもりを一カ所ずつに吊した場合や複数吊した場合など、自分が追究したい課題を追究できるようにしたことです。協働学習ツールのノートに自分の考えをまとめ、それを実際のてこで検証し、計算でも成り立っているのか、周りの人と話し合いながら追究、確認していました。自分の考えを何度も再考している姿が見られ、さらに人とは違う考え方をしてみたいという意欲的な気持ちが子どもたちの学習の記録に残っていました。自分一人で考える子も、周りの人の力を借りて考える子も、タブレット端末上で友達の考えを参考して考え始める子など、考えることを楽しんでいる姿をたくさん見ることができました。